親の想像を超えて


子どもは親が思っている以上に可能性を秘めている、と実感させらることが多い。
何をやってもうまくいかない、他の子と比べるとどうもセンスがなさそう。根性がない。

自分が選手の頃はもっと厳しかったし、もっと努力もしていた。ああ、本当に甘い。こんなんで勝てるわけがない。
親というものはついついそんなことを思ったり、言ってしまったりすることが多いのではないか。
他方、うちの子はそれなりに頑張っている。マイペースで良いから楽しんで欲しい。
こんな親もたくさんおられる。

うちはどちらかと言えば前者の親子関係。小学生の頃はこうあるべきだという親の価値観を存分に押し付けていた。
そして他の子とガンガン比較していた。

いつしか中学生になり自我が強烈に目覚め、言うことを聞かない、反論する、反抗する、そんな時期に突入した。
言うことを聞かなくなった息子への不満やあきらめ、見放し、時には激怒、そんな態度で接するようになった。

息子が世界を目指し始めた高校3年生の時に自分自身がこれではダメだとメンタルトレーニングを勉強し始めた。
先生の助言は「親は黙って見ているのが一番」「親が競技をするのではなくやるのは本人」「本人が決めて本人が失敗すればそこから学んで成長する」「親がそれを邪魔してどうする?」など、今までの自分の考えや行動とは真逆のことをやれ、と。
うーん、これは厳しい。しかし、やるしかない。

その年から出来るだけ口を挟まず、本人が決めたことをやるようにした。(心の中ではそれは違うだろ!と思うこと山盛り)
そしてその年初めてジュニア日本代表となり念願の世界大会に出場できた。

競技をはじめて間もないころ、他の子達に置いて行かれて、大会でもほとんど活躍できなかった。
そんな子がまさか世界大会に出るなんて夢にも思っていなかった。
親が自分の価値観や経験に基づいた予想や決めつけはまったく役に立たず、息子はそれを超えて行った。
子どもの成長は親の想像を遥かに超える。これからも良い方向で超え続けて欲しい。




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